こむらがえり

腕・脚

「こむら返り」とは、こむら(=腓、ふくらはぎのこと)が自分の意志とは関係なく、つまり不随意に生じる骨格筋の痛みを伴う筋肉の痙攣のことをいいます。足が「つる」とも言いますね。

なぜ、こむら返りが起こるのかは、まだよく解明されていないようですが、筋肉が収縮していることを脊髄に伝えるセンサーである筋紡錘と腱紡錘がうまく働かずに、運動神経が誤作動を起こすようです。

病態はさておき、これまでの症例を見ていると大きく3つのタイプに分かれます。

1つは、夜間の睡眠中に起こるタイプ
2つは、運動中やその後に起こるタイプ、と普段と違う動きがきっかけになるタイプ
後は、時間に関係なく、頻繁におこるタイプです。

1つ目の夜間のこむら返りは50歳以上のひとの50%にあり、そのうち40%は週に少なくとも3回あり、5~10%は毎晩あるとの報告もあるようです。
多くはふくらはぎに痙攣が起こりますが、太ももや足底、足の指に起こることもあります。

2つ目は気温や、水分の摂取状況でも起こりやすくなりますし、靴を履こうとして足の指が「つる」場合もあります。

3つ目は、他の病気によるもの、例えば糖尿病、甲状腺疾患、腎疾患、肝硬変、腰部脊柱管狭窄症、など
また、高血圧や脂質異常のお薬などが原因となることもあるようです。

いずれにせよ、こむら返りの原因としては、血流が大きく影響していると思われます。
血流量が減少することでこむら返りが起こる。

1つ目の場合・・・
夜間は、体温が下がる傾向になります。すると体温を保とうとして、熱を逃すまいと末梢の血管は収縮します。
すると、活動しているときと比べて脚の、「こむら」の血流量は減少すると考えられます。
こむら返りをよく起こす方は、手足の冷え性であることが多いようにも思います。

暑かった今年の夏、冷房をかけて薄着で寝ていたら、私もこむら返りを起こしました。
脚は、やはり冷えていました。

2つ目の場合・・・
運動中は、筋肉を動かしますね。
筋肉を動かすには、エネルギー源や酸素を必要とします。また疲労物質も生産します。
それらを、運ぶのは、流通させるのは、やはり血流ですが、運動中は普段よりも多くの血流を必要とされるのに、そこに不足が生じて、回しきれなくて、
結果、血流不足が生じ、痙攣が起きるのではないかと。

なので、こむら返りを緩和させていくのには、血管を刺激して血流を促進させることが第一だと考えます。
「血をどんどん流して」いきます。

 

水が流れているホースを少し圧迫すると、水の勢いが増すのと同じです。

そのポイントは、膝窩(膝の裏)にある膝窩動脈と、内果(内くるぶし)の後ろを通る後脛骨動脈です。
いずれも、体表から拍動を感じることができます。

その施術によって、こむら返りの症状が和らいだ患者さんがたくさんおられます。

もちろん、該当する部分の筋肉を緩めることも大切です。

「ふくらはぎをマッサージすることも、予防になります。」と、よく書かれていますよね…

でも、ふくらはぎのどこを、どうマッサージするのか、皆さんは分かりますか?

痙攣が起きている痛い最中にマッサージするのは、結構大変ですしね…

痙攣が起きたら、手で足の指先を持ち、ゆっくりと手前に引き寄せて足首を曲げてふくらはぎをストレッチすることは有効です。

痙攣が起きている脚を、膝を曲げて、立膝のようにして身体を前に倒す。

ふくらはぎを伸ばすことが、痙攣を治めるのには効果がありますので、もしできるならば、その場で立ってしまうことも有効です。

 

こむら返りは、とても痛いので悩まれている患者さんも多いです。

一度、ご相談下さい。

 

 

 

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