指圧とは?

手や指を使って全身にある「点(ツボ)」を刺激することで、人間の身体に備わっている自然治癒力を高め、不調を改善していくという日本独特の手技です。
筋肉に対して真っ直ぐな圧(垂直圧)をかけるので余計な刺激を与えず、筋肉を疲れさせることもないのでもみ返しなどの副作用が起こらない、安全で理想的な施術法です。
[適応症]
- 首・肩・腰(こり、痛み、しびれ、ヘルニアなど)
- むち打ち症
- ギックリ腰
- 四十肩、五十肩
- 頚椎捻挫
- 子宮筋腫
- 生理痛
- 冷え性
- ストレス
- 眼精疲労
- ダイエット
- 頻尿
- 便秘
- 眩暈
- 耳鳴り
- 疲労 …など
指圧の効果
指圧の効果は、ひとりひとりのコンディションや体質などによっても違ってきますが、通常は自律神経のうちの副交感神経を優位にたたせることにより、身体をリラックスさせます。
また筋肉、神経、血液循環、内臓、皮膚組織、骨格、内分泌などを自然に調整し、コリをほぐし、痛みを和らげ、消化を良くする等の効果があります。
ハリのある美肌に
皮膚機能を活性化さることにより、いつまでも若く・美しいお肌を保つことが期待できます。
身体の柔軟をアップ
筋組織を柔軟化させることにより、スポーツやアクシデント等による怪我の予防効果を高める。
健康を促進
血液やリンパ液の循環を促進することにより、老廃物を取り去って、細胞を活性化させ、免疫力を高めます。
心身の疲労を取り除く
神経機能を調和させることにより、自律神経のバランスを保ち、ストレスに対する強い身体をつくります。
臓器の働きを調整
内分泌の調整をすることにより、ホルモンバランスを整え、各臓器の機能を正常な働きにさせます。
骨格バランスを正常に
骨格を矯正することにより、きれいな姿勢を保ち、関節の運動をより円滑にすることができます。
望診から施術への流れ
望診から触診へ

当院にお越しになられたときからの様子。顔色、声色、話し方、雰囲気、などをふまえたうえで、『触診』を加えていきます。
- 脈の速遅、強弱、硬軟などの表情から、気力体力をうかがいます
- 皮膚の温度などを通じ、血行状態を把握します
- 筋肉の触知によって『硬いか柔らかいか?』『力強いか弱いか?』など体質を予測します
- 関節の可動域や背骨や骨盤の状態を把握します
こういった情報を、体表から触知してゆきます。
これらの『準備』を集中して行い『患部』を診てゆくと『その症状』の原因が見えてくる事が多いのです。
原因が重なっている場合もありますし、当然、施術効果が望めない症状もあります。
このような原因を予測しながら、集中した触診を行うことによって、異状があるのは、腰椎ならば何番目の腰椎か、筋肉ならばどの筋肉か、神経ならばどの経路の神経か、或いは想定外のことはおきていないのか、症状を理解するために、患者さんと『共有』するためにも、状態の把握に努めます。
触診から施術へ

触知できれば、それにふさわしい施術を加えます。
- 緊張があれば緩和を目指します
- 炎症があれば鎮静化を考えます
- 歪みがあれば、あるべき形への矯正を図ります
- 弱っていれば、『気』を送ります
優れた感覚器である手掌や親指を用いて『診断即治療』ができる事が、指圧の利点の一つであると以前から伝えられています。
このようにして、解剖学的な視点を持ちつつ、『証を立て』て、体表に現れる反射を利用しながら『症状』の緩和を目指し、その方のもつ自然治癒力を引き出すお手伝いをする。
これが、当院の治療方針です。