風邪が指圧で治る?

日常雑感ブログ

昨日みえられた患者さん、60歳前後の男性。

元々は、腕のシビレが強く、時折力が抜けるような感じがあるとのことで来院されました。

頚部の指圧施術を行うことで、その症状は軽くなり、その後は健康管理の目的で、月に1度来院されています。

時に、腰が痛まれていたり、脚のシビレがでたり、元々の腕の症状が出かけたり、いずれにせよ軽いうちに症状は治まっていただいています。

言わば、「うまく」当院を利用していただいている患者さんです。

 

今日はマスクをされて、やや申し訳なさそうにお見えになられました。

10日ほど前から、喉の痛みと咳の症状が出られて、特に夜間咳が止まらないとのこと。

耳鼻咽喉科で診察、投薬治療を続けておられ、症状はひどくはなっておらず発熱もなく推移。

インフルエンザではないものの、公共の場で大きなくしゃみや、しつこい咳をすることが、はばかられるこのご時世ですから、こちらに気を使っていただいたのか、少し遠慮気味に来院されました。

長引く咳は、つらいものです。

ましてや夜間の咳などは、寝ておれなくなりますから尚のことです。

体力も消耗します。

この患者さんも、大胸筋や菱形筋といった胸や肩甲骨の内側の筋肉がとても硬くなっておられました。

呼吸筋といって、呼吸するときに働く筋肉にも影響が出ておられます。

すると、どうしても呼吸が浅くなりがちです。

十分な酸素が取り込めないとすれば、風邪を治すのに必要な体力の回復が遅れて、より長引く…といった「悪循環」が起こります。

施術後は、「息するのが楽になって、鼻も通った感じがする」と喜んでいただけました。

「風邪が指圧で治る」とは言いませんが、治すのはあくまで患者さんご自身の体力です。

 

その体力の回復に必要な後押しはできるのではないかと、考えております。

 

インフルエンザも警戒レベルまで流行っているようです。

皆様、どうぞご用心くださいませ。