毎日どこかが痛い

日常雑感ブログ

「毎日どこかが痛い…」

そんなメールを送って来られた患者さんがおられます。

頭痛 腰痛 胃痛 それに不眠や全身の倦怠感などなど

複数の病院にかかって検査を受けるも特に異常は見当たらず。

「周りは普通に働いているのに、なんでウチだけこんなにしんどいんやろう」

そう言いつつ、人手不足の職場で休み返上して働き、家族の事を優先して自分の事は、後回し。

救急車を呼ばないといけないような事も何度かあったと。

「これはなんとかせなあかん。少しでも症状を軽くしてあげたい。」

もちろん全ての患者さんに、同じように接しているつもりですが、特に思い入れの強い患者さんになりました。

 

施術を開始してそろそろ1年になり、カルテを見返すと様々な症状が徐々に軽くなっておられますが、ご本人の満足感はまだまだのようです。

当院との時間が合わなかったり、ご自分の予約をご家族に譲られたりして施術間隔が1ヵ月開いたりもするので、なかなか私自身ももどかしいところです。

症状を軽くするための施術は、

パズルを解くような。

絡まった糸を解くような 感覚があります。

主訴の原因がどこにあるのかを丁寧に探ること。

例えば、腰痛の場合でも原因は人それぞれによって違います。

腰痛だからといって、腰だけを診ていてもうまくいかないことの方が多い。

腰痛の方が10人いらっしゃれば10通の施術があると言っていいと思います。

施術の回数や、間隔にも施術計画を立てています。

軽化予想に基づいて次の施術日を決めます。

この患者さんの場合には、残念ながら当院が思うようにはすすめられていない現状ではありますが、お越しになられた時に何を重視するかをその場その場で考えます。

 

いつもこの患者さんの「無事」を祈っております。