変形性股関節症
股関節のトラブルは案外ご自分でもわかりにくいものです。
#痛みがある
⚪︎脚の付け根やお尻に痛みがある。
⚪︎歩き出しや階段の上り下りに痛みを感じる。
#できない動作がある
⚪︎あぐらをかけない
⚪︎床に座りにくい
⚪︎靴下がはきにくい
⚪︎足の爪をきりにくくなった
⚪︎スムーズに歩けない、水たまりをまたげない
など日常動作に苦手な動きがある
#違和感がある
⚪︎片方の股関節がカクカクしたり、音がする。
⚪︎太ももの動かしづらさを感じる
以上のような症状がある時には、股関節に問題があることが多いので、整形外科での受診をお勧めします。なかには大腿骨頭壊死症や急速破壊型股関節症といった早急な治療が必要な場合がありますし、
レントゲン検査などで現状を確認しておくことは大切です。
ただ、多くの場合には「変形性股関節症」との診断が出るようです。
変形性股関節症の患者さんの8割に、乳幼児期の股関節の形成不全があったことがわかっています。この形成不全は女性に多くみられ、股関節の受け口となる寛骨臼の成長が不十分で、深さが浅く大腿骨頭が十分に覆われません。その結果、寛骨臼と大腿骨頭が接する面積が小さいために、股関節に強い負担がかかります。
若い時には症状がなく気付かなくても、50歳前後から症状が出てくることが多いようです。
ただ大きな衝撃でも受けない限り、いきなり軟骨がすり減るような状態にはなりません。
股関節は、多軸関節つまり前後、左右、回旋方向に動きます。
つま先が内向き外向きに動くのも、股関節の動きのお陰です。
「変形性股関節症」の場合、どの動きが痛むのかを調べていきます。
痛みがあると「引っかかる」ので、その引っかかりを解いていきます。
「引っかかり」の原因は、腰や膝、あるいは姿勢や歩き方にも関係することが多いですから全体を慎重に探っていきます。
その「引っかかり」や痛みを和らげた上で、ストレッチや日常生活での注意やアドバイスになります。