手術後のケアに

日常雑感ブログ

皆さんは手術の経験はありますか。

 

急性虫垂炎、帝王切開、胆石除去、食道がん、胃がん、ソケイ部ヘルニア(いわゆる脱腸)、子宮筋腫、卵巣のう腫など

 

内臓に限っても、お腹にメスを入れられた経験のある方は意外と多い印象があります。
普通、そのような手術の後、特に炎症がなかったり、癒着なども認められなければ、外見もきれいな経過をたどりますし、問題なしということで退院に至ります。

 

しかし、その後何年も経ってから、何となく背中が重だるい、よく肩がこるようになった、食欲不振や便秘、冷え性が特にひどいなど
の症状がでることがあります。

 

それが、何年も前に受けて、良好な経過をたどり現在にいたる手術跡に原因があるとは、なかなか考えにくいですよね。
お腹にメスを入れた方の背中は、時間が経過するにつれ、特有の硬さをもちます。

 

手術とどんな関係があるの?と思いますよね。

 

元来内臓器の表面は、きわめて滑らか、ツルツルです。
腹膜がカーテンのひだのように臓器をつりさげているので、実際は臓器と臓器が隣接、密着することはないようですが、それでもツルツルのものどうしのほうが、ぜん動運動などには、何かと好都合。
そこにメスが入ることにより、少なくとも『傷跡』ができる。
『引っかかり』が生じるわけです。

 

今日の患者さん、30代後半で10年以上前に帝王切開術を受けられました。
もちろんそのときは、必要な手術でした。

 

お腹の不快感や腰の鈍重感を訴えられ、丁寧に触診してゆくと、恥骨の上部、臍の下部に直線状に手に触れるものがありました。
少し指を沈めると、みぞおちや腰にもひびく痛みもあります。

 

手に当たる部位の場所、形状から考えてやはり、帝王切開の手術跡です。
その『引っかかり』が、周りの組織にも影響しだしていたのでしょう。
骨盤を少し調整しながら、腰部への施術も加えて、『引っかかり』をゆるめました。
お腹の不快感、腰部の鈍重感も軽くなっていただいたようです。

 

これまでにも、術後の不快な症状が施術によって改善された方はたくさんおられます。

 

もしそのような症状でお困りの方、一度ご相談ください。