帝王切開帝の後…

お腹・腰

 おかげさまで、当院を開業してから20年以上経ちます。

患者様の中には、開業当時からお付き合いさせていただいてる方もいらっしゃいます。考えれば、結構いらっしゃいます。

ある女性の方。

学生時代から、就職、結婚、出産、子育て、受験、そしてうっすら見え始めている介護…

その都度、いろいろお話を伺ってきました。

現在も、フルタイムの会社員として活躍されています。

お身体の症状としては、いわゆる「ストレートネック」頸椎全体が本来持つべきカーブが少なくて、そこから起きる様々な症状…

首、肩のこり感・起床時の手のシビレ・顎関節症・頭痛など。直接の因果関係はないかもしれませんが、頻脈発作も年に一回あるかないか。

頸椎全体のカーブが少ないということは、当然、胸椎や腰椎、脊椎全体が本来もつべきS字型のカーブも少なくなり、そこから腰痛や内臓への影響も起こりえます。

ただし、骨格標本のような理想的?な背骨をお持ちの方は、案外少ないものです。

耳目を集めがちな、「骨盤が歪んでいる」とか「頸椎の第何番がずれている」とか…

その方が持っている「個性」という見方もできます。

もちろん、あまりに極端な歪みやズレは矯正する方向へ導くべきだとは思いますが。

その辺りの調整を行いつつ、その時々の主訴を伺いながら指圧操作を続けています。

ある日、「背中の真ん中あたりからお腹にかけて重だるい…」と

第一子出産の折に、胎盤剥離の為に緊急の帝王切開での出産。

第二子妊娠時には、正常分娩。安産のための指圧操作も行っていました。

丁寧にお腹の触診をしてみると、おへその下から真っすぐ下りる線上のものが手に触れる。

皮膚の下の腹直筋にスジ状のしこりが手に触れる。

少し圧を入れただけで、ご本人も痛いと。

「何ですか?それ?押されると腰にまで響きます。」

「手術跡の、軽い癒着みたいなものですね。」

お一人目は、もう高校生になられていますから、手術はもう15年以上前のことなのに、いまだにこうして影響することがあります。

内臓の表面は、非常に滑らかにできています。

少々、生々しいかもしれませんが、レバーとか、鳥の心臓(ハツ)とかを見ればわかってもらえますね。

そこにメスが入ると、いかにきれいに縫合できたとしても跡は残ります。

その跡が、臓器同士の接触や、腹膜や腹直筋との接触面で「ひっかかり」を生じて本来のスムースな動きに障りが出る。そんなイメージでしょうか。

この方の場合は、腹直筋を緩める操作で圧痛は減り、お腹の重だるさもスッキリしてもらえました。

内臓の手術を受けた方が全てこのようになるわけではないとは思いますが、昔手術を受けられた方、一度手術跡を確かめて見てくださいね。

何らかの不調の原因になっているかもしれません。

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